—新サクラ大戦の舞台を観て—
まず最初に言わせてください。
最高でした。
「これが2.5次元ってやつなのか」と思いました。
自分は元々コロナが流行る前、つまり延期される前の時点でチケットを二枚確保していました。
当然自分はあのサクラ大戦の舞台が見れるという事で非常に期待していましたし、あれこれ言いつつなんだかんだで新サクラ大戦も好きなので「親質屋に売ってでもいく」と思っていました。
が、例のコロナが流行し(現在進行形)突然の延期。
更にいつ開催するかは不明。
渦巻く不安。
「もしかしたらこのままやらないんじゃないか」
そう思っていました。
しかしそう思っていたのも数か月、もうやらないだろうなと勝手に判断し記憶から舞台の事を消していました。
意図的に。
覚えていたくなかったんです。
延期になってしまった事があまりにも辛くて記憶から意図的に消したんです。
すっかり自分の新サクラ熱も収まって別のゲームやアニメに現を抜かしていた時「新サクラ大戦 舞台 開催決定」の文字が。
でもそれを見た時の自分は「はぁ、そうですか」としか思いませんでした。
新サクラに限らず様々なイベントなどが全て台無しになり何もかもがどうでもよくなっていました。
フォロワーもあまり話題にせず、自分も話題にしていませんでした。
が、Twitterに流れてきた写真を見て驚きました。
「本人がいる」と。
信じられませんよね。
正直信じてませんでした。
でもいたんです、花組の皆が。
ということでQRFになって土曜の夜にチケットを緊急購入し日曜の22日の午前の部に生きました。
圧倒的なワクワク感と緊張感、そしてほんの少しの不安を抱えて銀座の会場へ。
最初に自分が入場したときはあまり他のお客さんがいなくて(あれ・・・)とやや不安に思いました(単純に俺が行くの早すぎただけ)が、その不安は13:00になった瞬間に吹き飛びました。
ゲームと同じく降魔に襲われ窮地の天宮さくらを真宮寺さくら(シルエットで登場)が一撃で倒すシーンで一気に心を鷲掴みにされました。
そしてそのまま流れるように新サクラ大戦のOPである檄!帝国華撃団<新章>
を歌い踊る花組。
あの瞬間から二時間、ずっと自分の目の前に花組がいました。
天宮さくらは完全に天宮さくらだし、初穂やクラリス、あざみやアナスタシアにすみれも、そのままでした。
もしかしたら"それ以上"だったかもしれません。
さっき書いた"やや不安"と言うのは(ちょっと声とか違って違和感感じるんじゃないかな・・・)と言うものでしたが杞憂でした。
高らかに歌い、華やかに踊る彼女達は輝いていました。
照明やペンライトの光で、ではありません。
彼女達そのものが輝いて見えました。
ゲーム同様に完璧ではないけど完璧じゃないからこそ我武者羅に努力をする天宮さくら、男勝りだけど乙女な所もある東雲初穂、自分を呪って生きていたけれど最終的に自分を愛する事に成功したクラリス、ずっと影で生きていたけれど光を浴びて生きるようになった望月あざみ、実は敵として来ていたけれど皆に絆されて仲間になったアナスタシア・パルマ、そしてかつての帝国華撃団のトップスタァで今は支配人をやっている神崎すみれ。
皆輝いていました。
演者さんの延期になっても決してあきらめずに続けた弛まない努力、それを支援し続けたスタッフさん、そしておなじみの田中公平氏(王)
全員が楽しんでもらいたいと必死に作り上げた舞台。
もうね、泣きまくりよ、ほんと。
「人生最高の二時間にしよう!」と脳内のロベリア(井上喜久子繋がり)が言いました。
本当にこんな素晴らしい舞台を生で見れて感無量です。
ゲキテイの時の一体感、忘れられません。
細かい事は来年に出るブルーレイを購入してからまた書こうと思います。
今の自分に書けるのはこれぐらいです。
最後になりますが、自分は本当にサクラ大戦というコンテンツに触れる事が出来てよかったと心の底から思っています。
愛しているが故の憎しみも無いと言えば嘘になってしまいますが、それでも自分はこの作品を愛し続けると思っています。
ハマらないと分からない熱ではありますが、皆さんも一度この暖かな熱に触れてみてはどうでしょうか?
駄文長文でしたが以上となります。